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洋楽メモランダム

洋楽メインの音楽レビュー、映画の感想、電子書籍、デジタル関連グッズの情報を取り上げていきます。 Review about music, movie, drama, books, Digital devices!

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ミヒャエル・ハネケ監督『隠された記憶』の結末は微妙に隠されていた!!(Hidden / Caché)

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以前、近所のレンタルビデオショップで借りて今回が2回目。

 



一度目は、ケース帯の「衝撃のラストにあなたは耐えれるか?!」みたいな宣伝文句にあっさり引っかかって興味本位でみたのですが、基本的に何が何だか分からないまま、店に返却してしまいました。 

その後いろんなサイトで解説が書かれてあったのを見て、マニアの間では有名な映画だったことを知り、「よーし、それならもう一度!」ということで、もう一度謎解きを試みることにしたのです。


レビュー


最初のシーンから、いきなり普通の映画でないことを思い出します。(ここは一度目の鑑賞でもそうでした)

静止につぐ静止。

5分くらい無音のまま、同じ風景がずっと写されます。最初見たときは「え?デッキ壊れたの?」と機械をこづいたりしてチェックしましたが、作品の流れであることに気づきました。

 

 

それはビデオテープでした。自宅の玄関の前が延々と映されたビデオテープ。

主役の夫婦のところにこのテープと妙な手紙が届き、事件は始まります。

この手紙の絵がまた不気味。

精神的に病んだ人が書くような絵で、見れば見るほど心の中に闇が広がりそうな嫌な気分になるのですね。

 

 

誰が撮影したのか何の目的で送りつけるのか全くわからないまま、次々とテープと手紙は送り届けられ、夫婦の不安は絶頂に達していきます。

最初は誰かのいたずらぐらいにしか考えていなかった旦那さんが、昔の光景を夢で思い出してしまったところから、事件は急展開を見せ始めるのです。

それはあのときの・・・・・

 

 

そこである程度のめどがついた彼は確信が無いまま、その犯人と思われる場所に単身赴きます。

そこで会ったのは夢で見た”彼”でした。

「お前がやったんだろ? いい加減にしろ!でないと・・・」

やり取りのあと、旦那さんは部屋を出ます。そしてそのあと家に帰って届いたビデオには・・・

なんか「・・・・」が多いですね(苦笑)。

これあんまり言ってしまうと、ドキドキ感が減るのであえて謎のままにしておきます。

そんなこんなで淡々と進む中、ついにこの映画中最も衝撃的な映像が訪れます。

これはさすがに驚きました。

突然すぎます。

まるでショッキング映像そのもの。

普通のビデオで撮影してるので、より一層エグさが引き立ちます。

もう映画は終盤なのですが、ようやく動きが見れたシーン。

 

 

「これはかなり怖いかも」と期待しつつ、ドキドキ半分で見はじめたのがこの頃。

マジッドの息子の顔結構怖いですね。

あれが一番この映画で怖かったかもしれません。

目がいい。

 



何かしでかしそうな面構えです。

ちょうどアニメで背景がそこだけ他と違うシーンみたいな違和感。

この息子がキーポイントです。 

普通の映画なら、この息子の出現シーンで一気にクライマックスにもっていくのですが、この作品は違った。

延々と続いた謎が解かれることもないまま、映画はラストを迎えるのです。

そして問題のラストシーン。

初見のときは「え?衝撃のラストシーン」てどこ?となりましたが、2回目の今回は落ち着いて問題のラストをじっくりと見ることに。

そして・・・・

 

 

発見しました。

一度目のときにまるで分からなかったのが、何度も一時停止してやっと発見。

「なるほどな」

2年越しの謎がようやく解決です。

てことは、彼らがあれを・・・・と思いましたが、事実は・・・

レビューを見ると、犯人は主人公の旦那で、あの撮影も・・・という「シックスセンス」的な見方をしておられる方もいましたが、なるほどそれも納得ですね。

たしかに特典映像を見てみると、ここに監督の意図が隠されていましたから。

映画というのは監督が作って、あとは観る物の裁量ですべてが決まると思うのですが、あそこまで鑑賞者にすべてを委ねられると「ちょっとな」と首を傾げてしまいます。

観るものを選ぶ作品と言うわけでしょう。

ハリウッド映画慣れした私などは、きっと「芸術の分からんやつ」なんでしょうか。

「そんなのだったら初めから謎かけんなよー」という感じがします。それに「衝撃のラストシーン」という宣伝文句は言いすぎですね。衝撃という語感とは程遠いワンシーンでしたから・・・・・

 

まとめ


そういった諸々を別にして、この映画の緊迫感というのは尋常じゃありません。

最初から最後まで音楽がないのはもちろんのこと、時折入る視点が誰のものか分からないシーンや離れた位置から一定の距離で写されるカット、突き放したような映像、さらに効果音楽が一切流れていない静寂さ。

観る者すべての心をジワリジワリと締め付けていくような緊迫感がハンパありません。

いやいや、これは2回見た価値は充分ありましたがな。

ちなみに監督のミヒャエル・ハネケはオーストリア出身で、知的かついや~な描写を得意とする方のようです。 

Advertising message written on the DVD cover appearled me to see it, so I lent it. when I first saw it I didn't understand the core secret of what it mean to be drawn, so I lent this twice. Then I was able to realize it, and also understand french movie is deeper than hollywood in a way.  

 

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