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史上最大の艦隊決戦!日本海大海戦を見て我想う!!~その1(The Battle of Tsushima~1)

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日露戦争の名画鑑賞シリーズ第2弾。

舞台は、タイトルどおりの日本海から遠く欧州はフランス、そして北欧まで続く広く雄大に展開される戦争絵巻。

二百三高地では明治天皇だった三船敏郎が、今回は東郷元帥役であることもこの作品の魅力のひとつだ。

 

 

 

しかしながら、黒澤シリーズの力強い中年ミフネの印象が強い僕にとって、初老に白髪ゴマ頭の司令官役はあまりにも年を経すぎていた・・・・

それでも重厚かつ圧倒的な存在感はさすがというもの。

往時の黒澤侍ほどに元気一杯ではないものの、この人はこういう落ち着いた演技でも充分見ごたえがあるのだと再確認した。

 

一方で、後年に演ずる悲愴感漂う泣き顔の将軍役とは一変して、今回はヨーロッパの大都会で華麗かつ大胆に後方諜報作戦を操る、明石元二郎大佐を演じずるのが仲代達也だ。

 



きたるべき日露の激突に向けて、ひそかにロシアの反政府組織を支援する情報組織の黒幕、というのが本作品での役柄なのである。異国の屋根裏で革命分子と秘密会談を重ねるそのどす黒い面構えは、とても後に同僚に「無能無策の姿将軍」と罵られる指揮官とは同じと思えないほど、大胆かつ不敵なそれであるのだ。 


今回のこの人は「椿三十郎」で演じた精力的な悪役の侍に似てるような気がする。

悪いけど突き抜けてるというか。今回はもう少し爽やかだけど。
二百三高地ほどには出番が少なかったので、乃木将軍ばりの存在感を期待していた僕的には、ちょっと残念なのである。

一方でやたらと爽やかな大根役者ぶりをみせてくれたのが、あの加山雄三氏だ。

 

 

加山雄三氏といえば、これよりはるか後年に、関西の深夜ラジオ番組(サイキック青年団)で、ヅラ疑惑とスキー場にまつわるあれこれを、深夜帯とはいえ、公共の電波で赤裸々に暴露された方だが、本作品ではそのような風聞などどこ吹く風で、若かりし頃の爽やかな青年将校ぶりを画面いっぱいに展開されておられるのであります。 演じた役柄は広瀬中佐で、この方も日露の戦役では大活躍された英雄の一人ではありますね。

このように当時のスター俳優たちを一同に介した「日本海大海戦」なのでありますが、史実、映画共に、来るべきロシアとの大戦に必要な日本側勝利の絶対条件とは、同時期に陸上で展開されている一進一退の攻防とは異なり、海上のそれは完全無欠なる大勝利のみが大前提となるわけであります。

一隻でも船を逃せば、それすなわちわが国の通行通商、また大陸に展開する陸上部隊への補給輸送の大打撃となりうる。


「ロシア艦隊の全滅もしくは戦力の完全無力化」


のみが、日本帝国海軍に課された、唯一絶対の勝利命題というわけなのです。

そしてこのような過酷かつ困難な任務の現場責務を担うのが、東郷平八郎元帥なのであります。

この段階で元帥位はまだなかったと思いますが、のちにフィンランドのビールの銘柄となったゼネラルトーゴーは静かに、そして淡々とバルチック艦隊の動向を凝視しておるのでありました。

そして入った対馬近海での偵察情報。

偵察艦隊そして漁民からといった、官民一体の領海内監視体制によって、バルチック艦隊の予想される方向が希望から確信に変わった瞬間。


「全艦、対馬沖へ展開せよ」 

こう言ったかどうかは記憶が定かではありませんが、とにかく東郷司令官は日本海軍の全力を挙げて、敵国ロシアの誇る無敵バルチック艦隊を自分達が望んだ海域で迎え撃ったのです。

多くの将兵の意気はこのとき最高潮に達したに違いありません。


「いつでもかかってこいやーっ!」


ドカンドカン!とぶっ放つ大砲のとどろきが、このときばかりは魂の鼓動に応ずるロックの調べに聞こえたことでしょう。水兵たちは日頃の猛訓練の成果を見せてくれんと、鬼のような表情で敵艦隊に次々と大和砲弾をぶち込んでいくのでした。

 



そして数時間後。

双眼鏡で敵艦隊の多くが操行不能に陥ったのを確認した幕僚達は、東郷司令官に攻撃中止を要請します。

「司令長官!どうか攻撃中止命令を!」

「いんや、まだでごわす」

こう言ったかどうかは記憶が全く定かではありませんが、東郷司令官は幕僚たちに攻撃続行を命じるのでした。

「し、しかし敵はすでに戦闘不能であります!ここはぜひ武士の情けを!」

懇願する部下に東郷はクワッ!と目を見開いて言い放ちました。


「敵はまだ白旗あげておらんたい!武士の情けはまだ早いたい!!」


こういったかどうかは、わが記憶回路がロシア艦隊のそれと同様、完全に操行不能状態にあるために定かではありませんが、とにかく東郷は部下に「敵が明確に降伏の合図を示すまでは攻撃を続けよ!」と強く命じるのです。

「さすがは維新の生き残りたい」

僕は思わず画面に向かって声を上げ、持っていた杯をツツ、と掲げるのでした。


中途半端な温情は己の身を危うくする。

生き残りたければ、確実に降伏する敵以外は、徹底的に叩け。

それが戦場の冷酷な現実なのだと。

戊辰戦争、西南の役、と幕末維新の数々の修羅場を生き抜いてきた老練の戦士の目には、安易に武士の情けを連呼する部下はあまりにも甘すぎて虎屋の大福にも劣るばい!と心中ひそかに呆れたに違いありません。

そして待つこと数分。

ついに敵旗艦から降伏の白旗があがります。 そしてこのときようやく東郷は全艦隊に攻撃中止命令を出したのです。

「ようやく落ち着いて珈琲が飲めるたい」

ふう、と息をつき、東郷は自室に戻って珈琲の入った瓶の蓋を開け、机に置いたカップに注ぎこむと、ゴクリと一口飲みこむのでした。

「うーん、マンダム」

これが後に某有名男性化粧品とネスカフェの原点になるとは、まだこの時点で誰も予想できないでいるであった・・・・ (冗談です)

The Battle of Tsushima was the major naval battle fought between Russia and Japan during the Russo-Japanese War.

 

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