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洋楽メモランダム

洋楽、映画、海外ドラマ、書籍、デジタル関連グッズのレビュー : Review about music, movie, drama, books, Digital devices.

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『マッド・マックス:怒りのデスロード』はハードロックなアクションロードムービー!!(Mad Max "Fury Road" is so rockin'!!)

アクション映画(Action)
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マッドマックスシリーズ最新作。

去年、映画館に観に行って旧ブログでもレビューを書いたのだが、今回改めてDVDを見直して再レビューということで。 

相変わらず、激面白い。

映画館で見たときと同じ興奮と躍動感。

そして何よりもロックな快感!!

なぜロックかというと、シリーズ全体に共通する疾走感とバイオレンス感がそうさせるに違いない。しかし今作が過去の何よりもロッキンなテイストを濃くしているのは、最後の最後に出てくる”炎のロック隊”が一番の要因だろう。(そこは後で詳しく述べようと思う)


とにかく最初から最後まで魅了され続けた。後味はさっぱりとしていて、決して長く記憶に残るタイプの映画ではないのだが、インパクトと不思議な爽快感が胸に残る西部劇な作品というべきか。

どちらかというと、女性の役割が非常に多い作品だったので(たぶん今の時代の流れを意識してのことだろう)、破壊や破滅という乾いた印象よりも、新しい生命の創造のようなものがテーマになっているとも感じる。
そう。
この物語の主軸はマックスではなく、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサを中心にして動く”女性の物語”ということなのだ。 

以下、少し長くなるが、あらすじと感想を混ぜたものを書いてみたので、よければご覧くだされ。(最初から最後までネタバレありまくりなので、未見の方は閲覧要注意を!)

 

序章~フュリオサ

 

フュリオサとは、水の湧き出るオアシスタウンを支配するボス、イモータン・ジョーの一番の部下。

 

 

ボスのために働いているにも関わらず、いつの日か自分が生まれ育った故郷に戻ろうと、常にその機会をうかがう油断も隙もない女戦士。

劇中「何度も逃亡を図った」で言っていたが、そのわりにはボスに信用されて大隊長にまで抜擢されているのだから、よほど部隊の統率がうまい凄腕なんだと思ったが、そのあたりは作品の中でははっきり言明されてなかった、謎多きキャラクターでもある。(次作以降への布石だろうか?) 

そんな凄腕のフュリオサを演じたのは、シャーリーズ・セロン。

 

 

南アフリカ出身の彼女は、たぶんこの「マッドマックス」シリーズがオーストラリアを舞台にした伝統をもつために、同じ英国連邦の英語発音を操る女優として抜擢されたんだろうと最初は思ったが、作中では普通に標準の英語を話していたので、単なる憶測だと理解した。

というのも、映画を見ているうちに、彼女ほど「超美人で知的で上品、なおかつ野性味や凄みそして根性を兼ね備えた戦う女」を演じさせたら、そうはいないんじゃないかと実感し始めたからだ。
さらに見た目の雰囲気以上に、目で語る演技が非常に上手いということ。
この映画は会話が極端に少ないので、そういう体で語るタイプの配役を監督は意識して集めたのではないだろうかと思ったくらい、表情の演技が、世論を含め、皆素晴らしかった。 

そんなフュリオサを中心にして物語は”激しく”進んでいくのである。

 

街の支配者「イモータン・ジョー」登場

 

生物の基本は水。 水がなければいかなる生き物も存在することはできない。

イモータン・ジョーは「水」を支配することによって、人々を集め、水をコントロールすることで人々をコントロールしてきた。

 

 

強力な武器と弾薬、そして支配地域の地下から出る豊富な水を力の源泉として街を牛耳る支配者は、彼を支える妙なマスクや鎧に身を固めた幹部と白塗りの不気味な軍団で、次々と周辺の街を攻略していく。その一人としてフュリオサはいた。彼女の額に塗られた黒い色も、イモータンへの忠誠の証だろう。 

しかし、このイモータンや部下どもの妙ちくりんな風貌を見ているうちに、ふと次のような言葉が浮かんできた。

 

お前ら、暗黒舞踊か

 

 

意味のよく分からない原住民のようなルックスに、この映画の独特の世界鑑を見ることができるといえば、そうなのだが、何か違和感のようなものをずっと感じてしまう。なぜだ?なぜみんな半裸で白塗りなんだ?そのマスクは一体何から口を守る意味があるんだ?と・・・

 

でもよく考えたら

 

映画は核戦争後に放射能汚染された世界の設定なのだから、その中で生まれた育った人間が残存する放射能から身を守るものだとか、放射能汚染で病気を持つ人間たちが直射日光を防ぐものだとか、イモータン・ジョーの体にできた腫瘍とか、彼の家族の風貌も、すべて放射能で受けたものだと考えれば、すべて説明がつくと。

さらに健康体と思われるフュリオサの額の黒塗りは、イモータンへの忠誠の証としての印以上に、野球選手が直射日光を防ぐために目の下にペイントしてる”あれ”と同じだということも。

 

 

そんな核戦争後のベースボールプレーヤー、イモータン・ジョーの趣味というか、性癖の一つが(というか、それしか知らないが)、

 

女を囲って子供を産ませること

である。特に男の子が欲しいらしい。
これは子供を産ませて育て上げ、成長すると、自分の側近として、そばに侍らせて一族による街の永遠の支配を確立するための政治手段なのだと推測。たとえていうなら、戦国武将のような考え方が根底にあるのだ。
そんなイモータン・ジョーのやり方に嫌気をさした一人の年老いた妻が画策したのが、妾たちを砦から逃がすことだった。

 

 

自分より若い女たちに愛情がいくのが嫌だったのか。それとも彼女たちが不憫になったのか。とにかく正妻はこのことをある人物に頼んで、街から逃亡させることを決めたのである。その人物こそがマック・・・ではなく、フュリオサだった。

 

 

計画が秘かに立ち上がる中、フュリオサはイモータンに命令され、近隣の町を襲いに行くことになる。イモータンに見送られる中で部隊を出発させたフュリオサは、しばらくすると急に針路を変更させた。女たちを別の場所に移すためだ。

そうしたフュリオサの動きを、部下からの注進と、展望台からの発見でイモータンは知り、妻の住む部屋に行き、「お前が指図したのか!」と尋ねる。(ここはちょっと記憶があいまい)

妻は最初はイモータンに反抗しながらも「これ以上、化け物を生み出したくない!ざまあみろ!」と言って、暗に自身が画策したと認めるのであった。(こちらが真の理由でした)

他の何よりも、女たちを、そして彼女らが生む子供たちを欲していたイモータンは、怒り狂い、急きょ自身自らが部隊を率いてフュリオサの逃避行を追跡するのである・・・

 

 

ようやくマックス登場

 

そのときマックスは、映画の冒頭でイモータン・ジョーの部下に襲われ、疫病を持つイモータンの部下たちの輸血用ストック人間として捕獲され、街の地下で鉄の籠に入れられていた。

 

 

そんなときにイモータンジョーの御触れにより、フュリオサ追跡の命令が下った軍団兵の一人、ニュ―クスによって、輸血用の道具としてマックスが選ばれて、追跡用の車の先にくくりつけられて、追跡軍団の一角を成すという哀しき運命をたどることに・・ 

ちなみに主人公マックスを演じるトム・ハーディーも、完全に体で語るタイプの俳優だ。「裏切りのサーカス」で現場エージェントのリッキー・ターを演じていたことで初めて知った俳優でもある。

 

 

後にバットマンの悪役でも見ることになるのだが、基本的にムキムキで無口なアウトローというイメージがあったので、このマックス役もぴったりだと思った。実際に終始無口で、セリフなんかあったかな?と思ったくらい。

そんな無口なマックスが、車の先頭につながれて壮絶なカーチェイスの果てに、フュリオサらと出会い、逃避行を続けることになる。

当初は足手まといになると、フュリオサや妾らを置いていこうとしたマックスだったが、ぶっきらぼうで無口ながら、実は心根は優しい男。結局はなんやかんやで、ともにイモータンの軍団から逃れ旅に出るのである。

 

  

 意外なキャラクターが登場

 

フュリオサ、マックス、イモータンの妾たち・・・と役者がそろったところで、彼ら彼女らが目指す土地とはいずこに・・と行く前に、大事なキャラクターを紹介しなければならない。

それはマックスを地下牢から引きずり出して輸血用の人間袋として車の先端にくくりつけて、尊敬するイモータンジョーのために立派な戦いをせんと、勇躍して追跡行に加わったにも関わらず、いつの間にか立場が逆転してマックスらに捕らえられた軍団兵の一人、ニュークスだ。

 

 

類まれなドライビングテクニックと車の知識を持ったニュークスは、妾の一人に一目ぼれして、結局はマックスらと行動を共にして、イモータンジョーに反旗を翻すことになるのだが、この男を見たときに、ふと心に浮かんだ言葉があった。

 

(どこかで見たことがある・・)

 

すぐに思い当たった。

  

 10年前以上にDVDで見たヒュー・グラント主演の映画「アバウト・ア・ボーイ」に出ていた主人公の少年の顔の面影に似ているな、と。

 

(これはひょっとして・・) 

と思い悩む必要もなく、普通にネットでググると出てきました。

 

イングランド・バークシャー・ウォウキンガムでブリティッシュ・エアウェイズのパイロットの父親とピアノ教師の母親の元に生まれる。大伯母は女優のアンナ・ニーグル。ヒュー・グラントと共演した映画『アバウト・ア・ボーイ』で一躍有名になった。

2009年、トム・フォードの監督デビュー作である『シングルマン』に抜擢される。子役の頃から成長した美貌が話題となり、またその後トム・フォードのキャンペーンモデルをつとめた。

2015年、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では武装戦闘集団「ウォーボーイズ」のひとり、ニュークスを演じた。物語の鍵を握る役でもある。(ニコラス・ホルトより)

 

なるほどなと。

道理で目元に記憶があるぜと。

この前レンタルDVDショップで見た『ウォーム・ボディーズ』でも主役のゾンビを演じてたようで、意外に身近な作品で目にしていたことを知って、存外な親近感がわいてきたのは確かである。(けっこう面白い映画だった)

 

(人間というのは目元で案外分かるものだな・・)
子役から成人役への軌跡を予想外のキャラクターで目の当たりにしつつ、映画はますます狂乱の度合いを増していくのであった。 

 

そして約束の地へ・・

 

フュリオサらが目指す土地、それはかつてフュリオサが幼き頃に生まれ育った土地「緑の地」であった。その名が示す通り、緑に恵まれた豊かな大地で、そこにいけば水も食料も困ることない。そして何よりも自分たちの仲間がいる・・そんな希望を胸に、フュリオサは自分が誘拐されて以来、一度も踏み入れていない大地に憧れの思いを抱き、近づいていったのである。しかしそこにあったのは・・・

 

ただの荒涼とした砂漠だった。

 

 

汚染され、水も緑も失ったその地は、まさに失われた楽園というのにふさわしかった。わずかに生き残ってその地を守る住人達も、みな年老いた女性ばかりで、とても繁栄する豊かな大地というには程遠かったのである。
「いったいこれは・・・」 

絶句するフュリオサに、土地を守る女たちは、意外なほど元気よく話しかけてきた。

「この土地はもう駄目だよ。何を植えても、何を掘っても・・・・でもこの種と苗があれば、いつかどこかで、昔のような緑豊かな楽園を作ることができるかもよ」

過酷な環境の中でも、オートバイと武器を操るタフレイディーたちは、最後の望みである「緑の種と苗」をかばんに入れて、来たるべき再起を図ろうとしていたのだ! 

一度は心砕かれたフュリオサだったが、仲間の存在が彼女を勇気づけた。「再起を図れるかもしれない。新しい地で新しい未来を」そう思い、彼女は決心した。 

「北に向かいましょう。そこにはきっと緑豊かな場所があるはずよ」 

しかしマックスは違った。 

北に行っても楽園なんか存在しない。 この大地にあるのは、ただひたすら人の心に渇きをもたらす、荒涼たる砂漠と汚染された土や水だけだと。 

「俺は一人で行く」 

そういって一度は去ったマックスだったが、やがて行く先で幻覚を見て、何かの啓示を得た。そして彼は悟ったのだ。

「約束の地はすでにあるじゃないか」と。

フュリオサらの元に戻ったマックスは、彼女らに語った。

 

「街に戻ろう。あそこなら豊富に水も食料もある。それにイモータンは俺たちを追跡するために部隊を総ざらいにしているはずだ。つまり今なら砦はガラ空きってことさ」

 

すべては決まった。

 

 

こうしてフューリーロード「怒りの第二闘争」が始まるのである。

 

 

ここからが本番です

 

あとはもうひたすらバトルバトルの連続なので、あえて説明をつけることがないくらいに分かりやすい展開だ。なのでここからは、特に印象に焼き付いたシーンとか、登場人物とかに焦点を絞りまくって紹介していこうと思う。

 

 

写真のように、槍の先に燃料を付着させて車にぶつける武器や、しなる棒の先にしがみついて、車の上に奇襲をかける棒部隊など、なんだか本当に北斗の拳の世界の映像化みたいで激面白かったとか、ロックなキャラの登場で胸躍ったとか、もうヒャッホー!な映像の数々にすっかり興奮した。

さらに「おおお!」と目を見張ったのは、記事の冒頭でちろっと触れた

「ロッキン音楽隊」

 




背面に太鼓叩きの人数と、前面に炎の出るギターを持った異形のギタリストを配置した装甲車は、完全に映画制作関係者の趣味の世界だろうって(笑)

あんなもの、機動性が求められる戦闘部隊には普通は邪魔で必要ないものに思えるのだが、あれもイモータン独特の内的世界が創造した産物なのだろうか?

そしてギタリストは戦うでもなく、ひたすらギターをかきならすのだ。

最後は顔に付けたマスクをマックスに外されて、両目がない異形の姿をさらすことになるのだが、それゆえに周りで何が起きたかを知る由もなく、ただ無心に(なぜか笑顔で)ギターを弾き続ける不気味な姿に、この映画で一番戦慄しますた。

 

 

ストーリー展開としては、街に至るロードをめぐる戦いは激しく続いていくも、最後はボスのイモータンジョーがあっけなく倒れてジ・エンド。そのままフュリオサらは街に凱旋カムバックし、新たな街のリーダーとして群衆の大歓声を受けるだ。

そしてマックスは・・・

 

ここはあえて語らないということで。

ほとんどネタバレしてきたレビューの唯一の良心というやつです(笑)。

 

 

最後に

 

ラスボスを演じたヒュー・キース・バーンは、かつてマッドマックス1で暴走族のメンバー役だった俳優さん。

 

 

インド系のオーストラリア人で、英国で俳優としての素地を固めた後、劇団と共にオーストラリアに渡ってきたらしい。 言われてみれば、オリジナル・マッドマックスの頃と比べても面影はあるな。 それにしても36年たっても、昔と同じ悪役と言うのは、本人的にどうなんだろう(笑)

 

 

あと個人的に面白かったのは、冒頭でイモータン・ジョーが群衆の前に姿を現したとき、彼を称える「お褒め隊」の一団が、両手を上げて、


「V8を讃えよ~」


と言って、腰を左右に振っていたシーンで、ここはかなり爆笑してしまいました(心の中で) V8って、いったい何やねん!みたいな。

たぶんイモータンジョーが載る車のことを指したんだろうと思うけど、あの妙な動きとエンジン風の名称が妙にハマった(笑)

 

 

最後の最後に真面目な話をすると、全体的に「女性の時代」を示唆したプロットになっていると思ったし、あの国独特の「渇水」に対する危機感のようなものが、底流に流れていると思う。何度も水不足で農業が大打撃を受けている国(オーストラリア)だから、文字通り水をめぐる戦いというのが、リアルに肌感覚で描けるのだろうと感じた。

日本は古来から水の豊かな国であまり実感はないけど、この豊かな水資源を狙って、世界の国々がダミー会社を使った土地買収等、様々な工作を仕掛けているという噂を聞いたりするたびに「日本大丈夫か?」と心配に思ったりもする。

もっとこのへんのことを映画にして日本国民を啓蒙してもいいんじゃないか?とか。誰かジョージ・ミラー監督に企画案出してみないだろうかね?とか思ったりもした次第。

いろんな意味で激熱い作品。

未見の人はぜひご覧になってください。

 


映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告1【HD】2015年6月20日公開 

Nice movie. So excited and thrilled. Also the movie draws the confilct over water, which reflects on what australia have been faced since the country has started.

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