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洋楽メモランダム

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『デモンズ』の異形どもがトラウマになるくらい怖かった!(Italian horror ”Demons”)

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夏のホラー特集第二弾!

イタリアンホラーの代表作「デモンズ」です!
1985年に公開された当時、異形の女が劇場のカーテンから顔をのぞかせるシーンをテレビのコマーシャルで見るたびに、当時小学生だった僕は「こっ、こわ~!」と小便をちびりそうになったものです。

昨日紹介した「女優霊」が、鑑賞者の想像力をかきたてるような日本独特の静けさや忍び寄る怖さを代表するものとすれば、この「デモンズ」は問答無用の圧力感で次々に人を襲いまくる西洋式のパワーボムホラー、というべきでしょうか。

監督はランベルト・バーヴァ、製作はダリオ・アルジェント。

イタリアン・ゾンビ・ホラーという色合いが強い本作ですが、実はゾンビではなく(人を食べない。ただ襲ってデモンズの仲間を増やそうとするだけ)、物語の背景もクトゥルフ神話をモチーフにしているのだとか。だからデモンズの描写が必要以上に禍々しく描かれているのでしょうね。

 

あらすじとレビュー



主人公の女子大生シェリルが地下鉄の駅で謎の仮面男から映画のチケットをもらうところから、物語は始まります。

 

 

友人の分ももらったシェリルが詳しいことを聞こうとすると、男は何も言わずにその場を立ち去ってしまうのでした。

その後、二人で映画館に行き、そこで出会った男の子二人と一緒に映画を見ることに。

映画館には大勢の招待客が訪れていて、その中の一人である黒人女性ローズマリーが、展示用のオートバイに飾られた仮面を手にして頬を傷つけてしまうという悲劇が。

 

 

映画はノストラダムスの墓を暴く男女が仮面を手にして被ってしまったことで、異形のものと化すというものでした。

やがて座席に座ったローズマリーは次第に傷口が痛みだし、ついにはトイレに駆け込んで自身の異形化を知って恐れおののきます。

長時間、席を離していたローズマリーを心配した友人が、トイレを訪ねたときには、すでに彼女は・・・・・

このあと、一気に劇場内にパニックが到来します。

私がこの映画を見て一番インパクトを受けたのは、ローズマリーの顔の怖さでした。

 

 

目をひん剥いて、口元には並びの悪い犬歯を見せながら、両手で獲物を探し回るおどろおどろしい風体は、忘れたくても忘れることなどできません。

小さい頃にこれを見るとトラウマになること確実!!

普通のゾンビ映画のゾンビって、まずは人間の顔に多少の肉づけをする程度のレベルで、基本は青白くなったぐらいが関の山ですが、この「デモンズ」のスプラッターどもは、さらにそこから進化して(退化かも!)、より野獣化したリビングデッドという印象をうけるんですよね~

劇場と言う狭い空間で人が襲われていくのはゾンビ映画の定番ですが、この作品のデモンズは人間並みに走る能力が高い上に、鋭い爪と牙が武器となっているから、なかなかやっかいです。

 


狂気じみた走り方と獣のようなうなり声も、気の弱い人が現場で聞いたなら、足踏みしてしまうほど。

ラストになると、御他聞に漏れず、男女のカップル4人の内、二人だけが生き残って・・・・のようなハッピーエンドを期待しがちですが、この作品はどうでしょうか?

 

 

気になる方はエンドロールが回り出しても、ぼうっとでもいいので、見ておいてくださいね。

このレビューを書くために久しぶりに映画を見たのですが、いや~さすがに昔感じた恐怖感はあまりなかったかなあ。

当時(小学校と中学校の2回)はホラー映画自体が今と比べれば少なかったし、ネットの動画サイトなんかも一般には普及してなかったから、すごく新鮮に感じたのもありました。

それから30年ほど経って改めて見てみると、ストーリーの適当さ加減や、映像のチープさがやたらと気になる感じで・・・・

でも子供の頃に感じた、あの最初にデモンズ化する黒人女性の怖さは相変わらず健在でしたね。あの造形はおぞましすぎる。アメリカとかイギリスのゾンビものなら、まず見ることのできないおどろおどろしさ!

デモンズ化する他の人間のおぞましさ加減も同様にグロかったし、ほんとイタリアもののホラーは生々しいほどえげつない描写が特徴的ですな。さすがはルネサンス文芸復興の聖地、ミケランジェロを生んだ文化大国イタリアの造形美というやつです。

 

 

あと今回初めて気づいたのが、アキロンの大王とやらの正体とその後。

映画の中ではまったくもって詳しい説明がないので、レビューやら解説やらで類推するしかないのですが、個人的見解によれば、どうやら大王とやらは、映画の作中映画で出てくるノストラダムスの墓を暴く青年たちが発見した仮面の作り主ではないかと。

彼らは仮面をかぶってデモンズ(悪魔)化した青年によって次々と殺されていき、それを見ていた映画館の観客たちも同じように仮面をかぶったローズマリーによってデモンズ化されていくわけです。

 

 

主人公の女性の友人がデモンズになったときに、彼女の背中からアキロンの大王とやらが出てくるのですが、作中映画の設定であるノストラダムスの墓の呪いということであれば、これはもう「恐怖の大王」「アンゴルモワの大王」を造形化したものなんじゃないかな~と類推するわけで。

さらに突っ込んで邪推するならば、この仮面の設定って、確実に「ジョジョの奇妙な冒険」に反映されてると思いませんか?少年ジャンプの人気漫画で、仮面をかぶることで吸血鬼になってしまうという、あの話のくだりに・・

 

吸血鬼に対抗するために「波紋」という技が編み出されていくのですが、これがシリーズ化して仮面の作り主がメキシコで蘇り、それを倒すべくジョジョたちが波紋を修行して立ち向かっていくというストーリー。これが当時バカ受けしまして、私もハマりました。

今でも人気のある漫画なので、ご存じの方も多いですが、作者の荒木比呂彦さんの画風が完全にデモンズのデモンズどもにそっくりなので、多分インスパイアされたんじゃないかな~と想像するわけです。はい。(マッドマックスに影響された北斗の拳のように)

まあ話が横道にそれました(笑)

でもって、この大王がどれだけ人類に大きな災いをもたらすかと言うと、これがなんともかんとも、


しょぼいのなんのって


グレムリンの凶悪化したみたいな大きさで、ただただ、他のデモンズたちに混じって、最後に生き残ったカップルを襲うだけの普通キャラ。

大王にしてはしょぼすぎるんでないかい?と、激しく突っ込んでました(笑)

 

雑魚キャラにしか・・

 

結局、駅で映画の無料チケットを配っていた仮面の男が、まさにデモンズを復活させようと仕組んでいたノストラダムスの予言どおりに世界を滅亡に導くことを画策する「破滅信者」の一人で、大王は彼らの導きによって、この世に出現したというわけです。

その後、大王は映画館の雑魚デモンズに交じって、あちらこちらを飛び回りながら、まったく大王らしい威厳をミジンコも見せずにいつの間にか姿を消してしまうのですが・・(たぶん。もうだいぶんストーリーを忘れてしまいました)

この作品は続編が結構作られていて、私自身は3までは見たような記憶がありますが、ただレビューするに値すると感じたのは、この1と2だけですね。3以降は再度見直そうとは思いません。(たぶん確実にしょーもない)

デモンズ1.2のテイストに似た昨今のゾンビ系作品を上げるとすれば「REC」がそれにあたるでしょうか。

これもアパートの中だけの攻防を描いたものであり、そのゾンビの造形のグロさとスピードはデモンズのそれに勝るとも劣らないでしょう。
こちらはスペインの作品だったので、こういうテイストは南欧ホラー独特のものなんでしょうかね?

規制の多いハリウッドよりも、自由度の高い、こうした南欧勢の斬新なゾンビ作品をこれからも期待したいです。

 

 

最後に


今作品では製作にまわったダリオ・アルジェントですが、この人の「サスぺリア」や「フェノミナ」も怖かった!

どちらも閉鎖空間の恐怖といいましょうか、グロいシーンと同時に美しい描写も多くて、イタリアンホラーの極致とも言うべき作品でしたっけね~ 

特にフェノミナは主演のジェニファー・コネリーが可愛いこと!

今でも綺麗ですが、このときはもっとキュートだった!

この人が蛆虫まみれになったりするシーンを見て「うっわー!」と叫んでた記憶がありますねえ(笑)

もっとも映画自体は独特の映像美と音響効果で、アメリカの乾いたホラーとは確実に一線を画していたように思います。

最近はこういうテイストの作品をすっかり見なくなったので、またアルジェントの教えを受けた監督が出て来て、ホラーファンの度肝を抜いてほしいもんですね。

So scared to watch this movie when I was 14.  

 

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